本作品は、作業残材（プレキシガラス製のカバー、木製パネル）と、Walter Giersの作業用コンピュータから取り出された電子部品を用いて制作されたウォールオブジェクトです。

このコンピュータ上のソフトウェアは、インターネットから最新の画像をランダムに自動でダウンロードし、それらを大幅に変容（ディストーション）させた後、再びインターネットへアップロードします。こうして新たに生み出された画像は、私ではなく機械自身が署名した形で販売されます。すなわち、この機械こそが（人工的な）アーティストなのです。

この作品は、サールブリュッケンのある美術コレクターに複数の画像として販売されました。それ以降、機械をアーティストとして用いて展示を企画する方法や、観客の前で機械がどのように語る（説明する）かという課題が浮上しました。そのための試みとして、Pepper’s Ghost Kristalle（クリスタル）が制作されましたが、展示自体はまだ実現していません。

現在、輸送時のトラブルにより機械は故障しています。この状況を逆手に取り、「人工の人工アーティスト」として機械を展示することにしました。展示「ALLEZ ALLEZ」では、機械が制作過程を自らに投影する形で芸術作品が生み出される様子が表現されています―ファンが回転し、LEDが点滅しますが、これはあくまで演出上の効果にすぎません。

また、本作品は常に「眠っている」かのような顔を擬人化しており、その顔はPepper’s Ghost Kristall内に擬似ホログラフィーとして表現されています（リンク参照）。この顔は、部屋内の六つの異なる視点から鑑賞可能です。この人工ペルソナの名称は「Iris」としており（Web版へのリンク参照）、観る者に多面的な体験を提供します。

機能概要:
（以下、機能の詳細図または説明が続きます）